北京の798芸術区では、現在798Biennaleが開催されています。今回、東京画廊+BTAPは展示スペースをビエンナーレ会場として提供し、ドイツ人キュレーターAlexandra Hungerbuhlerによる企画展を開催しております。
“Transitional Aesthetics”と題された本展では、ニューヨークで制作活動を行っている女性人作家を中心に、作品を展示しています。ほとんどのアーティストがアメリカを拠点としていながらも、南アジア、中東、ラテンアメリカの出自です。自身の性別、国籍、民族などをテーマに作品を制作を行っており、アメリカ社会を批判的に描写する作品、宗教色が強く表れる作品が目立ちます。
展示作品のひとつ、メキシコ人アーティストErika Harrschさんの作品’Win a Passport’です。メキシコ人の米国への入国規制が厳しい現状をシニカルに捉え、北米の3カ国(カナダ・アメリカ・メキシコ)を自由に行き来することができる、架空の北米パスポートを制作。来場者は会場に設置されたルーレットを回して、当たればこのパスポートを入手することができるのです。
当日は彼女の作品に多くの来場者が殺到し、ルーレットは絶えず回っているのでした。
本ビエンナーレは9月12日まで開催されています。北京にお越しの際は、是非ご高覧下さいませ。
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