2009年10月3日土曜日

古家万個展「Real Imagination / 現想図Vol.1"は好評のうちに終了いたしました。

8月26日より開催しておりました古家万個展「Real Imagination / 現想図Vol.1"は、10月3日をもって展覧会を終了いたしました。



東京フォトと開催時期が重なったこともあって、本展には多くのお客様にご来場いただきました。長時間露光によって撮影された古家の作品には、空を走る一本の光線と劇的な構図が特徴的で、実際の風景であるにもかかわらず、どこか幻想的な雰囲気が漂います。書道を10年以上学んできた作家は、写真と書における構図の類似性に着目し、緻密な構図で風景をとらえるのです。





また光線には蓄光材が含まれており、暗闇では光を発します。(下図は若干気味の悪い光り方をしていますが、実際は非常に弱い光で、ほのかに光線が浮かび上がります。)






近日中にカタログを発売する予定です。ご購入をご希望の方は、画廊までお気軽にお問い合わせくださいませ。

ご来場いただきましたお客様、どうもありがとうございました。

2009年10月2日金曜日

東京画廊+BTAP|ギャラリーアシスタント募集

東京画廊+BTAP(びーたっぷ)はフルタイムで働いていただくスタッフを募集しています。アートが好きで、アーティスト、コレクター、美術評論家、美術館・ギャラリー関係者、マスコミなど、様々な人々との仕事を通じ、東京画廊+BTAP(びーたっぷ)のスタッフと一緒に「アジアの現代美術の歴史を作っていきたい!」という意欲のある方からのご応募をお待ちしております。

[職種]
ギャラリーアシスタント
東京&北京での展覧会等に関わる実務補佐全般。
多岐にわたる画廊業務全般をサポートしていただける即戦力を募集します。

[応募資格]
・アジアの現代美術に関心を持ち、画廊業務に率先して取り組もうという積極性と創造性のある方
・英語での業務に支障のない方(会議通訳、専門書翻訳等あり)
・中国語ができると尚可
・社会人経験3年程度
・パソコン操作に堪能な方(MSN Office / Photoshop / Illustrator / FileMakerなど)
・コミュニケーション能力に自信があり、ビジネスマナーのある方
・健康で体力に自信があり、力仕事が得意な方
・長期勤務できる方

[採用条件]
・勤務地 : 東京都中央区銀座8丁目(銀座/東銀座/新橋/汐留駅より徒歩5分)
・採用予定日 : 即日
・勤務時間 : 10:00-19:00 (残業あり)
・勤務日 : 週5日(日祝休)、夏季・冬季10日前後の休暇あり
・雇用形態 : アルバイト(社員登用あり)
・報酬等 : 当社規定による

[応募方法]
① 履歴書 (顔写真付)
② 職務経歴書
③ 志望動機・自己PR (A4一枚程度)
上記書類をmiho.doi@tokyo-gallery.comまでメールでお送りください。書類選考を通過した方へ、追って面接の日時など詳細をご連絡いたします。なお、応募書類の返却はいたしませんので、ご了承ください。

お問い合わせ先: 採用担当 土井miho.doi@tokyo-gallery.com
(お電話でのお問い合わせは御遠慮くださいますようお願いいたします。)

2009年9月26日土曜日

Essen近隣お薦め情報

展覧会を見に来てくださる方のために、以下、ギャラリー近隣の見どころ情報を少々。「Essenなんて行く機会がないわ」とおっしゃらず、ぜひ足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

Zollverein (@ Essen、ギャラリーから車で15分ほど)
世界遺産にもなっているツォルフェライン炭鉱の跡地。バウハウス様式の巨大な炭鉱採掘施設は、その建物の美しさから「世界で最も美しい炭鉱」と評されているとのことで、建物の迫力も素晴らしいのですが、ビジターセンターへあがる長いエスカレーターを上る時など、自分が石炭として運ばれているかのような、そんなわくわくした気分も味わうことができました。

ドイツ工業の歴史を見せるだけではなく、古い工場の中にデザイン製品をたくさん展示しているreddot design museum(redesigned by Norman Foster。正直、展示物よりも、空間の方に目がいってしまいました)があったり、SANAAによるZollverein School(デザインスクールの講堂(?)、イベント時以外は非公開のようです)が新しく建てられるなど、エリア全体を新しい観光資源としてフル活用していて、古い施設の再利用の大成功例として、とても見ごたえがあります。ビジターセンター横のカフェで食べれられるカレーソーセージCurrywurstとエッセンの地ビールStauderもお見逃しなく。


MEILENWERK (@ Dusseldorf、ギャラリーから車で20分ほど)
旧鉄道操車場だった建物を再利用した、クラシックカーの展示場です。展示場はバウハウススタイルの建築で、BTAPと雰囲気がとてもよく似ており、展示室の他には、クラシックカーのオーナーさんのプライベート車庫(!)や修理場、販売店の事務所、カフェ、グッズや書籍を販売する店舗など、車好きなら丸一日居ても飽きない空間です。車好きの金田さんはもちろん、車に無知なスタッフも、その美しさに感動でした。ドイツ一大きいと噂のケーキも、甘さ控え目でとても美味でした。

Konditorei Heinemann(@Dusseldorf、ギャラリーから車で15分ほど)
デュッセルドルフで有名なスイーツ屋さん。こちらのチョコレートバウムクーヘンはドイツ一との噂の絶品です。

SECOND OPINION(@Essen、ギャラリー3階)
ギャラリーの3階にあるアート・ラウンジ。毎週水曜日の夜オープンしています。作品を見た後は、ここで一息。ここのモヒートは格別です。バーテンダーのピーターさんは、ギャラリーのオーナーさんの古くからの友人で、ドイツ各地の色々なお酒を薦めてくださる他、面白いお話をたくさんしてくださいます。

ケルン大聖堂(@Koln、ギャラリーから車で40分ほど)
世界遺産のケルン大聖堂へも、アウトバーンを飛ばして、ギャラリーからそう遠くありません。賛否両論と言われているゲルハルト・リヒターGerhard Richterのステンドグラスもぜひお見逃しなく。

このほかにも、ギャラリーから少し足を延ばせば、見どころがたくさんあります。ぜひとも展覧会にお越しください!

2009年9月25日金曜日

金田勝一個展「Plastic Model of Landscapes」@Galerie Frank Schlag & Cie.(エッセン)

2009年9月25日から10月23日まで、ドイツ・エッセンのGalerie Frank Schlag & Cie.において、金田勝一個展「Plastic Model of Landscapes」が開催されています。同ギャラリーでは2005年12月の個展以来ほぼ4年ぶり、2回目の個展となる本展では、新作の平面作品19点、立体作品3点が展示されています。
ギャラリーは古い一軒家をギャラリーに改装した建物で、地上3階地下1階です。展示スペースは1階と2階で、金田さんの個展は2階で開催されています。



金田さんと言えばF-1のサメの立体を思い出される方が多いかと思いますが、元々は油画専攻で、平面作品も多数制作しています。金田さんにとって大切なのは、「作品と鑑賞者との間に生まれる空気」であり、「平面であれば平面でしか表現出来ない鑑賞者に対しての情報の操作があり」、「立体であれば立体でしか乗せ得ない情報の提示方法があり、それぞれのイメージに合わせて形態を選択」しています。
平面作品では、アトリエのある京都・亀岡を中心とした、金田さんの日常生活が映画のワンシーンのように描かれています。京都=日本の伝統文化の中心地と言われていますが、トラックがばんばん走る国道沿いの日常の景色は日本全国どこも変わらぬ、今の日本の風景です。

素材へのこだわりも一層顕著です。今回の平面作品は、キャンバスやパネルは一切使われず、支持体はすべてFRPです。その上に油絵具、工業用ウレタンペイント、ニス、サーフェーサーなどを使い、作品表面の艶やかさや豊かな色遣いで、金田さん独特の印象的な画面を構成していますが、素材の選択ということについて、展覧会を前に金田さんは次のようにおっしゃっていました。
「今日様々な素材、材料を手にする事が出来ます。それらの素材はそれぞれ鑑賞者に取って様々なイメージがあり、それらの素材のイメージを記号として選択し画面または立体物に並べていく事によって鑑賞者のイメージを操作し、描く事と等しい効果を得られないかと考えております。」

一方、立体作品のタイトルは「Human’s Own Evo」シリーズ。回を重ねて、Evo5まで進化しました。(個展で展示されているのはEvo4です。)人が図鑑に載ったらどうなるか?といいうことがきっかけで作り始めた作品で、利益を求めてスピード社会を走り続ける現代人を、止まったら死ぬサメおよびスピードの象徴であるF-1マシンを通して見つめています。

渾身の新作「white car -Cedric Sports Spider」を前に満面の笑みの金田さん。

オープニングは、多くのコレクターさんに来ていただき、金田さんの作品とドイツ料理を囲んでの、とても和気あいあいとした雰囲気の中、深夜遅くまで続きました。

秋も深まり、ヨーロッパでのアートイベントも目白押しですが、ドイツ方面へお越しの方は、ぜひお立ち寄りください!


2009年9月10日木曜日

大巻伸嗣@The Best Young Artists in ShContemporary09受賞

大巻さんを含む、Discoveriesへ出品している3名の作家さんが「The Best Young Artists in ShContemporary 09」に選ばれました。

2009年9月9日水曜日

大巻伸嗣@ShContemporary09

9月9日から13日まで中国・上海で開催されたアートフェア、ShContemporaryに大巻伸嗣作品が出品されました。今回、大巻作品が展示されたのは、通常のアートフェアのブースではなく、3人のキュレーターが選んだアーティストの作品が出品されているDiscoveriesのセクションです。

今回制作した作品は、大巻さんの代表作であるEchoシリーズのShContemporary特別バージョン「Echoes – Shanghai Road」で、床に敷いたレッドカーペットの上に白い水晶の粉で日本の伝統的な花を描きました。


大巻さんが描いているのは、着物などに描かれている伝統的な和の花柄です。花を描いたカーペットを観客が踏むことにより、花は崩れ、時間とともに新しい表情へと生まれ変わっていきます。花は、生命の象徴であるとともに、各土地を表す象徴であり、時間の移り変わりや再生を記録するモチーフです。


今回、上海という場所で作品を制作するにあたって、中国を表す色である赤をベースに、中国と日本とが交流してきた長い歴史を振り返るきっかけとして、また中国と日本の文化をつなぐ現代の懸け橋となるよう願いをこめ、新作「Echoes- Shanghai Road」は作られました。

9日のプレビュー直前まで、丸二日半、休みなく制作が続きました。


作品に足を踏み入れる直前の緊張の一瞬です。


アートフェアの開場のアナウンスとともに、一斉にみなさんに踏んでいただきました。


半日であっという間にお花の輪郭は崩れてしまいましたが、翌朝、大巻さんによって、再度お花が描かれました。毎朝、お花の再生が繰り返され、作品は毎日違う表情を見せてくれました。


作品が展示されていたのは4日半と大変短かったのですが、大変多くの方に作品をご覧いただく&踏んでいただくことができました。ご来場くださった皆様、ありがとうございました!

2009年9月7日月曜日

東京フォト2009(Tokyo Photo 2009)

東京画廊+BTAPは9月4日(金)よりベルサール六本木にて開催されました東京フォト2009(Tokyo Photo 2009)に出展いたしました。東京フォトは今年初めて立ち上げられた、写真に特化したアートフェアです。20店程度のギャラリーが今回参加をし、第一回目であるにも関わらず、会場は多くのお客様で賑わいました。



東京画廊は新正卓大巻伸嗣古家万山口理一吉田茂規ソンドンツァオフェイコウミョンクンの作品を出品しました。写真という同一のメディアでありながら、作家の年齢、国籍、技法、テーマに幅を持たせ、来場者に写真の多様性を見せる構成内容です。


大画面を5面連ねて展示したソンドンの「Waste Not」の写真作品は、その圧倒的なサイズ、スケール感から、多くの方の注目を集めていました。



古家万さんと吉田茂規さんの作品です。両作家の作品の前で立ち止まるお客様が非常に多かった印象です。都市の一風景を、それぞれが独特の質感、技法で捉えており、両作家の作品を見比べると、それぞれの個性が際立ちます。



山口理一さんの作品です。机、パソコン、人物がフレームの中に窮屈にあて込められて撮影されている写真で、大枠では同じ構図の作品でありながら、それぞれの人物、部屋が醸し出す空気感が異なり、全く違う印象を与えます。


新正卓の作品は、大画面サイズで展示。パッと見では画面上で何が起きているのか分からない作品ですが、何人かのお客様は作品の前に暫く立ち止まり、隠された作品の真意を探っている様子でした。


シャボン玉を飛ばすインスタレーション作品「Memorial Rebirth」の展示風景を写真に収めた、大巻伸嗣の作品です。昨年の横浜トリエンナーレで展示された同インスタレーション作品は、多くのお客様の記憶に色濃く残っているようで、皆様懐かしそうに作品を眺めていました。


ツァオフェイの作品は、多くの方が吸い寄せられるように見入っていました。ダースベーダーの知名度はやはり高いようです。



そしてコウミョンクンの彫刻(写真)作品です。フィルムをプラスチックに焼き付け、2次元の写真を三次元へと立ち上げさせる同作品は、「写真」を見に来た来場者にとっては、意表を突かれる作品だったようです。写真であるにも関わらず、作品の中には奥行き、深みが存在し、フィルムに焼き付けれられたイメージが、ほのかに動いているような印象さえ与えます。
初日から最終日まで、多くのお客様にご来場いただき、大盛況のうちに終了いたしました。ありがとうございました。

2009年9月3日木曜日

大巻伸嗣個展@SUN Contemporary(ソウル)

2009年9月3日から9月24日まで、韓国・ソウルのGallery SUN Contemporaryにて大巻伸嗣個展が開催されています。
(写真提供:Gallery SUN Contemporary)

2009年8月22日土曜日

798Biennaelが開催中です。



北京の798芸術区では、現在798Biennaleが開催されています。今回、東京画廊+BTAPは展示スペースをビエンナーレ会場として提供し、ドイツ人キュレーターAlexandra Hungerbuhlerによる企画展を開催しております。


“Transitional Aesthetics”と題された本展では、ニューヨークで制作活動を行っている女性人作家を中心に、作品を展示しています。ほとんどのアーティストがアメリカを拠点としていながらも、南アジア、中東、ラテンアメリカの出自です。自身の性別、国籍、民族などをテーマに作品を制作を行っており、アメリカ社会を批判的に描写する作品、宗教色が強く表れる作品が目立ちます。






展示作品のひとつ、メキシコ人アーティストErika Harrschさんの作品’Win a Passport’です。メキシコ人の米国への入国規制が厳しい現状をシニカルに捉え、北米の3カ国(カナダ・アメリカ・メキシコ)を自由に行き来することができる、架空の北米パスポートを制作。来場者は会場に設置されたルーレットを回して、当たればこのパスポートを入手することができるのです。




当日は彼女の作品に多くの来場者が殺到し、ルーレットは絶えず回っているのでした。


本ビエンナーレは9月12日まで開催されています。北京にお越しの際は、是非ご高覧下さいませ。

2009年8月4日火曜日

吉田暁子が練馬区美術館『絵画の、あつみ』(7月25日~)展に出展しています。

吉田暁子が現在、練馬区美術館で開催されております企画展『絵画の、あつみ』に出展しています。





絵画は通常、画面上のイメージに鑑賞者の視線が注がれますが、同展では絵画を額縁から外すことで、普段見ることのない絵画の裏面や、厚みへと注意を向けさせます。通常壁に掛けられるような作品も同展では彫刻のように置いて展示されており、鑑賞者は立体的に絵画を眺めることができるのです。

同展は美術館のコレクション作品を中心に展示していますが、吉田暁子の東京画廊+BTAPでの個展を訪れた学芸員の方から特別出品の依頼をいただき、本作の出品が実現しました。「作品を多面的に見る」というテーマで企画された同展において、視点から視点への移行によって空間を構成する吉田の作品は、他の展示作品とは一味違う、鑑賞体験となることでしょう。



和紙を使った作品「拠浸(きょじん)」は、美術館の建物正面の窓ガラス一面に張り巡らされており、外から見ると美術館の中で白い影が立ち上がっているように見えます。白い和紙はは二階の天井まで伸び、ダイナミックな外観で来場者を迎え入れます。幅12メートル、高さ9メートルにもなる本作は、過去に見ることのない、最大規模の吉田作品です。



美術館正面の上部は館内2階の渡り廊下に位置し、来場者が2つの展示スペース間を歩きながら作品を鑑賞できる構成になっています。天候によって外光の加減が異なり、毎秒ごとに作品は姿を変えていきます。また、鑑賞者の立ち位置によっても作品の見え方は異なり、多くの鑑賞者が動きながら作品を眺めます。






同展は8月23日(日)まで開催しておりますので、この機会にぜひお立ち寄りください。

練馬区立美術館「絵画の、あつみ-日本の絵画はうすっぺらか?」
展示期間:2009年7月25日(土)~8月23日(日)
開館時間:10:00AM~6:00PM(入館は5:00PMまで/休館日:月曜日)
観覧料:無料
展示作品:練馬区立美術館のコレクションから約60点の出品、および吉田暁子の新作