今回は金田勝一のサメの作品に食いついて見入るお客様が目立ちました。海外からお越しいただいた来場者もこの作品を下から、上から、横から、顔面スレスレで細部を眺めていました。実は金田さんのサメの作品は、北京に全長5メートルのものがあります。実際のF1レースと同寸のもので、迫力満点です。
そして松浦浩之さんの小作品Windy Bunny-USE YOUR EARS―も大変な人気で、今回も多数のお客様にご購入いただきました。(毎日見に来てくださるお客様もいらっしゃった程です。)バニーがちょこちょこ列を成して行進しているイメージで展示しましたが、この心くすぐる演出も、多少効果があったようです。
また北川宏人さんのブロンズ作品も多数のお客様からお問い合わせを受けました。本フェアに同じく参加していたYoshiaki Inoue Galleryさんも、北川さんのテラコッタの作品を展示していたので、皆さんの心に強く印象づいたのではないでしょうか? 本フェアでは北川宏人の初の試みでもある、ブロンズ作品を4点ほど展示いたしました。
ところで、弊社ディレクターの山本は、ブース内の仕事と並行して、フェア会場に常設されていたお茶室の運営にも携わっていました。なぜアートフェアにお茶室???と感じる方も多いと思います。ここで少し解説を・・・。
現代社会において、アートは美術館で見るもの、ギャラリーで見るものであり、実生活からは一線を画した状態で存在しています。しかし、室町~江戸時代の人々が狩野派などの装飾的な美術に傾倒したように、日本の美術はもともと現実社会の一部として存在したのであり、我々の生活に根ざして繁栄しました。今回のお茶室は、そういった本来の美術のあり方を示すかのようにフェア会場の片隅に設けられ、美術作品を鑑賞しながらお抹茶を楽しめるよう演出されていました。
ところで、弊社ディレクターの山本は、ブース内の仕事と並行して、フェア会場に常設されていたお茶室の運営にも携わっていました。なぜアートフェアにお茶室???と感じる方も多いと思います。ここで少し解説を・・・。
現代社会において、アートは美術館で見るもの、ギャラリーで見るものであり、実生活からは一線を画した状態で存在しています。しかし、室町~江戸時代の人々が狩野派などの装飾的な美術に傾倒したように、日本の美術はもともと現実社会の一部として存在したのであり、我々の生活に根ざして繁栄しました。今回のお茶室は、そういった本来の美術のあり方を示すかのようにフェア会場の片隅に設けられ、美術作品を鑑賞しながらお抹茶を楽しめるよう演出されていました。
床の間には狩野智宏さんが制作したガラスの作品が設置されていました。床から光を照らし、ガラスを通して美しい影が白い掛け軸に映し出されていました。実は狩野智宏さんは日本画・家狩野友信を曾祖父に持ち、代々伝わる狩野派の血を引き継いで活動されている方なんです。 お茶室の横には狩野派の作家によって作れられた屏風が設置され、過去と現在が対比する形で展示されていました。
作家の狩野智宏さんと、ディレクターの山本です。私もお茶室でお抹茶をいただきましたが、アートフェアで頂くお抹茶は、大混雑のフェア会場とは打って変わって、ほっとする一時を与えてくれます。
ご来場いただきましたお客様、誠にありがとうございました。重ねてお礼申し上げます。
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