2月25日(木)に開催されたオープニングは大勢の来場者で賑わいました。冒頭に同館ビジュアルアート・ディレクターのBetti-Sue Hertz氏と宋冬によるツアーが行われ、作家の解説を聞きながら会場を回りました。
『Waste Not』の会場は、毎度おなじみですが、作家のお母さんが収集した物品が床に敷き詰められていました。オープニングが盛況になるにつれ来場者の行き来も激しくなり、通路が非常に狭い展示空間では若干の渋滞が発生していました。
宋冬、宋冬の家族、ディレクターの田畑、そして関係者の皆さんです。今回、宋冬は家族総出でサンフランシスコにやってきました。家族をテーマにした本展には、家族全員の参加が不可欠なのです。
また、隣の展示スペースでは、宋冬の映像作品が複数展示されていました。
画像(上)は宋冬の家族代々(本人・父・母・妻・娘・姉・義兄)が並ぶ映像作品"Family Portrait"です。プロジェクターで投影された人物像に重なるようにして観客が立つ、参加型の作品です。壁に設置されたリモコンボタンを押すとその光景は写真に収められ、同館のFlickrサイトに逐一アップされます。(http://www.flickr.com/photos/ybca)
天国にいる両親へのメッセージ「Mom and Dad, Don't Worry About Us, We Are All Well」がタイトルとなった本展。お母さんと協働して制作された『Waste note』他、宋冬の娘さんが登場する映像作品が出品されるなど、まさに三世代にわたる家族総出演の展覧会となりました。
同展には「家族」という単位の在り方への問題提起だけではなく、 暖かな家族の物語が存在しています。その物語性が大きなパワーを持って、鑑賞者の心に強く訴えかけているのではないでしょうか。
同展は6月12日まで開催しております。サンフランシスコに行かれる際は、是非お立ち寄りください!
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