2009年12月27日日曜日
2009年12月22日火曜日
東亭順|フランス、ストラスブールにて開催中の「REGIONALE10」に出品しています。
展覧会名 REGIONALE10
会期 12月1日~31日
会場 Accelerateur de particules Espace Apollonia
住所 Espace Apollonia, 12 rue du Faubourg de Pierre,6700
Strasbourg, France
http://www.accelerateurdeparticules.net/
同展覧会は、バーゼルを中心に、その近郊の美術館やギャラリーやオルタナティブスペースの計14箇所を会場に開催されています。出品アーティストのほとんどがスイスや周辺国(フランス/ドイツ)に在住するアーティストで、各会場のディレクターによって選出されました。年で10回目を迎える同展では、大学を卒業したばかりの20代からベテラン層の50代まで、幅広い作家さんが参加しています。
東亭さんはポーラ美術財団からの助成を受けて、今年の7月からスイスのバーゼル/iaabにて滞在制作を行っており、本展では滞在中に制作した新作9点を出品しています。
スペースによってディレクターのテイストが異なり、展示方法・コンセプトが多様だとのことで、実際の展覧会を拝見できず、残念な限りです。
下記の写真は、滞在している施設iaab/バーゼルでのオープンスタジオです。(http://www.iaab.ch/)
オープンスタジオでは、スタジオツアーやバーゼル大学の大学院生による特別講義を並行して開催され、会場には大勢の来場者が訪れたそうです。レクチャーは全て英語で行われたとのことで、当の作家は現在は作品説明を英語でできるようにと、英語の勉強に本腰を入れて励んでいるそうです。
フランスへ行く機会がございましたら、是非ストラスブールまで足をお運びください。
2009年12月16日水曜日
DOMANI2009に吉田暁子が出品しています。
現在、国立新美術館にて開催中の展覧会『DOMANI・明日展―未来をになう芸術家たち』に、吉田暁子が出展しています。
文化庁主催の本展は、「新進芸術家海外研修制度」で海外に派遣された若手芸術家の、成果発表の場として、平成9年度より開催されています。吉田は同制度を利用して、2005-6年の間アメリカに1年間滞在し、ニューヨークで個展を開くなど、精力的な製作活動を行いました。
本展は、各作家に国立新美術館の大きな一展示スペースを与えられます。天井高8メートル、そして幅8メートル奥行き8メートルほどの空間を使って、吉田は巨大なインスタレーション作品を展開しました。『天に継ぐ_木蓮』、『地へ継ぐ_枝垂れ梅』、『空を継ぐ_楓』、『人の継ぐ』 の4つの立体作品を設置し、また和紙と糸を立体的に張り巡らすことで、絵画的空間を私たちの前に現出させます。
また2001年の作品、『視遠離(みどり)』『睹離(とり)』『矢間名離(やまなり)』を合わせて展示。50枚近い小作品が壁全体を覆います。今回の作品は非常に大掛かりで、小型クレーンなどを使いながら、連日設置作業が行われました。お手伝いいただいたボランティアの皆様、及びご協力いただいた関係者の皆様、誠にありがとうございました。
同展は2010年1月24日(日)まで開催しております。また会期中の1月10日(日)午後14時より、作家によるギャラリートークが開催される予定です。お時間ございましたら、是非お立ち寄りくださいませ。
2009年12月6日日曜日
大巻伸嗣@The 6th Asia Pacific Triennial of Contemporary Art (APT6)
会場はブリスベンのQueensland Art Gallery(QAG)。ブリスベン川沿いにあるとても素敵な美術館です。
会期:2009年12月5日~2010年4月5日
会場:Queensland Art Gallery Gallery of Modern Art
http://qag.qld.gov.au/exhibitions/current/apt6
美術館内に展示されているのは、2006年にギャラリーA4、2007年に金沢21世紀美術館デザインギャラリーでも展示された作品のQAG版、「Liminal Air -descend 2007-2009-」です。
空気の流れと光を彫刻した作品であるLiminal Air -descend-ですが、今回の展示スペースは今までで一番大きなサイズとなり、約10万本にもおよぶ白いロープから成っています。真っ白な作品の中へ入り込むと、無数の紐が身体を取り囲み、視界は白一色となり、方向感覚も失い、ロープの重みで作品と一体化してしまうような、何ともいえない感覚を味わいます。
一方で、展示室はガラス張りとなっているので、中に入っている人々が動く様子を外から見て楽しむこともできます。白一色の世界の中でカラフルな洋服の子供たちがはしゃいでいる様子はなんとも美しく、またほほえましいです。
物や果物を交換していた交易の場所であり、またアボリジニの成人の儀式を行っていた場所でもあり、今では近代的に整備されており、その面影はありませんが、アボリジニの方々にとっては文化的、歴史的にとても重要な場所だそうです。(QAG客員キュレーターの飯田さんから教えていただきました。)
Memorial Rebirthは横浜トリエンナーレ以降各地で開催されてきましたが、その土地その土地特有の、しかし何気なく見過ごされてしまいがちな歴史的、文化的な記憶を浮かび上がらせ、観客とともにストーリーを創り出し、それをまた次の場所、時間へとつないでいくプロジェクトです。海外での開催は初でしたが、このような歴史的意味のある場所で、しかもプロジェクトの意義をわかりやすくきちんと伝えていただいたことで、子供からご年配の方まで、多くの方々に作品を楽しんでいただくことができました。
一般紙にも取り上げていただきました。
日本からはYNGさん、名和晃平さん、さわひらきさんも参加されており、またその他の作家さんも錚々たるメンバーで、かなり見ごたえのある展覧会です。オーストラリア方面へ行かれる方は、ぜひお見逃しなく!
2009年11月21日土曜日
蔡國強展@台北市立美術館『泡美術館 / Hanging Out in the Museum』
入口からものすごい迫力です。
NYのグッゲンハイム美術館を皮切りに世界中を巡回した蔡國強展、今回は台北で公開制作された32メートルにもおよぶ新作をはじめ、新聞雑誌記事や写真などのアーカイブ資料もたくさん展示されていました。
2009年11月19日木曜日
BTAPでは松浦浩之『Super Acrylic Skin PHOTON -Imaginary Temperature』を開催しております。
松浦浩之(1964年~)はもともとグラフィックデザイナーとして活躍していたアーティストで、1999年より「キャラクターデザイン」をテーマに、ポスター・パッケージ・スケートボードを組み合わせた作品を発表。以降、絵画・立体・マルチプルなど作品の形式を広げながら、国内外で作家活動を行っています。東京画廊+BTAP(東京)では2005年に個展『Super Acrylic Skin』を開催。今回は作家にとって中国本土での初の個展となりました。
主にペインティングの作品で国際的な注目を集めてきた松浦ですが、今回は新たな試みとして、キャンバスからLEDライトボックスへと支持体を代えて、作品を制作。天井高のある大きなスペースを最大限利用した、巨大なインスタレーションを展開しました。
展覧会会場は3つの展示室で構成され、一つ目はサイズ2メートルのライトボックスを4点展示。
部屋中央には、新作「Windy Bunny Porcelain― the animals put the fur of the beast and hide themselves…-」を設置。本物の毛皮を使用している本作品は、思わず触りたくなるフワフワ感で、実際にバニーを持ちあげてしまう来場者も少なくありません。
また、2つ目の部屋では、Monkey Ballというボールを使ったインスタレーション作品を制作。天井からボールが無数に吊り下げられ、また床にもお猿の顔が多く転がっています。子供から大人まで、ボールを蹴ったり、尻尾を触ったりして遊ぶ光景が見られます。
同展は来年の1月31日まで開催しております。北京にお越しの際は是非お立ち寄りください。