2009年9月9日水曜日

大巻伸嗣@ShContemporary09

9月9日から13日まで中国・上海で開催されたアートフェア、ShContemporaryに大巻伸嗣作品が出品されました。今回、大巻作品が展示されたのは、通常のアートフェアのブースではなく、3人のキュレーターが選んだアーティストの作品が出品されているDiscoveriesのセクションです。

今回制作した作品は、大巻さんの代表作であるEchoシリーズのShContemporary特別バージョン「Echoes – Shanghai Road」で、床に敷いたレッドカーペットの上に白い水晶の粉で日本の伝統的な花を描きました。


大巻さんが描いているのは、着物などに描かれている伝統的な和の花柄です。花を描いたカーペットを観客が踏むことにより、花は崩れ、時間とともに新しい表情へと生まれ変わっていきます。花は、生命の象徴であるとともに、各土地を表す象徴であり、時間の移り変わりや再生を記録するモチーフです。


今回、上海という場所で作品を制作するにあたって、中国を表す色である赤をベースに、中国と日本とが交流してきた長い歴史を振り返るきっかけとして、また中国と日本の文化をつなぐ現代の懸け橋となるよう願いをこめ、新作「Echoes- Shanghai Road」は作られました。

9日のプレビュー直前まで、丸二日半、休みなく制作が続きました。


作品に足を踏み入れる直前の緊張の一瞬です。


アートフェアの開場のアナウンスとともに、一斉にみなさんに踏んでいただきました。


半日であっという間にお花の輪郭は崩れてしまいましたが、翌朝、大巻さんによって、再度お花が描かれました。毎朝、お花の再生が繰り返され、作品は毎日違う表情を見せてくれました。


作品が展示されていたのは4日半と大変短かったのですが、大変多くの方に作品をご覧いただく&踏んでいただくことができました。ご来場くださった皆様、ありがとうございました!

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