」
大画面を5面連ねて展示したソンドンの「Waste Not」の写真作品は、その圧倒的なサイズ、スケール感から、多くの方の注目を集めていました。
古家万さんと吉田茂規さんの作品です。両作家の作品の前で立ち止まるお客様が非常に多かった印象です。都市の一風景を、それぞれが独特の質感、技法で捉えており、両作家の作品を見比べると、それぞれの個性が際立ちます。
山口理一さんの作品です。机、パソコン、人物がフレームの中に窮屈にあて込められて撮影されている写真で、大枠では同じ構図の作品でありながら、それぞれの人物、部屋が醸し出す空気感が異なり、全く違う印象を与えます。
新正卓の作品は、大画面サイズで展示。パッと見では画面上で何が起きているのか分からない作品ですが、何人かのお客様は作品の前に暫く立ち止まり、隠された作品の真意を探っている様子でした。
シャボン玉を飛ばすインスタレーション作品「Memorial Rebirth」の展示風景を写真に収めた、大巻伸嗣の作品です。昨年の横浜トリエンナーレで展示された同インスタレーション作品は、多くのお客様の記憶に色濃く残っているようで、皆様懐かしそうに作品を眺めていました。
ツァオフェイの作品は、多くの方が吸い寄せられるように見入っていました。ダースベーダーの知名度はやはり高いようです。
そしてコウミョンクンの彫刻(写真)作品です。フィルムをプラスチックに焼き付け、2次元の写真を三次元へと立ち上げさせる同作品は、「写真」を見に来た来場者にとっては、意表を突かれる作品だったようです。写真であるにも関わらず、作品の中には奥行き、深みが存在し、フィルムに焼き付けれられたイメージが、ほのかに動いているような印象さえ与えます。
初日から最終日まで、多くのお客様にご来場いただき、大盛況のうちに終了いたしました。ありがとうございました。
2 件のコメント:
はじめまして。
コウミュンクンさんの技法について詳しくお伺いしたいのですが、
KOH Myung-Keunの作品は、風景や人物の映像を焼き付けた透明フィルムを、プラスチックに溶接する技法で製作されています。写真(Photo-graph)はそもそも光によって表現されるものですが、中でもKOH Myung-Keunは「光の透過性」に着目し、イメージの重なりによって写真を奥行きのある立体へと立ち上げるのです。
同フェアでは海のシリーズの作品を展示しましたが、同作家は人体、建築、自然など、あらゆるタイプの作品をこれまで製作してきました。もしご興味がありましたら、下記の作家ホームページを是非ご参照ください。
http://www.kohmk.com/
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